はじめに

    平成25年12月に、「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。
    私は、日本の食文化が世界の無形文化遺産に登録されたことは、この国で生まれ育った人の一人として、大変うれしく感じるだけでなく、誇らしいことと思っています。

    一方、今現在、日本の家庭の食卓に、日々「和食」がのるかと振り返ると、そこには全く違う姿があります。 多くの児童が、朝食をとらないまま登校するという話も聞きます。

    人の身体の今現在の状況は、生まれてから今までの食生活によって決まります。
    誰もこの基本から逃れることはできません。

    しかし、両親が毎日職場に出かける今現在の日本を考えたら、昔の家庭での食生活に戻るべきという主張は、現実離れしているし、乱暴だと思います。

    人は食べなければ成長しないし、健康にもなれないし、長生きもできない、この事と向き合い、家庭の料理のあり方を考えるのは、各家庭で行うこと。

    そんなことを考えているうちに、私が訪ね歩いている、日本国内の優れた食料生産者を紹介することを思いつきました。

    土、水、気候といった自然と向き合い、自然の力を活かし、美味しさを追求し、日々工夫を重ねながら「食糧・食料」を生産している人たちが日本各地にいらっしゃる。
    ゆっくりでもいいから、こういう人たちと生産されたものを紹介しようと思い立ちました。

    このブログで、ゆっくり紹介して参ります。
    写真は私の素人写真ですが、ご覧頂き、何かのヒントやきっかけにしていただければと思います。
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岡山晄生

--Okayama Akio----------
株式会社リバーライト代表
調理道具研究家・家庭料理アドバイザーとして講演・執筆活動なども行なっている。著書に『料理のきほん食の常識』(グラフ社)等


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