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No.26 フードマーケティング・セミナー

昨晩(12月6日)、都内の大学で開催された「フードマーケティングセミナー」に出席してきました。
私は長年にわたって、日本の一般家庭の「食事と健康」にたずさわってきましたので、どのような話が聞けるか、興味津々で出かけました。


事前に私の手元に郵送されてきた案内には、『食の業界の“旬な仕掛け人”をゲストにお迎えして開催する』とありましたので、もう出かけずにはいられません。
今回のゲストは、東京都羽村市の食品スーパー「福島屋」の福島徹会長です。
福島屋は、以前、私もお店を見に行って、大変感心させられたので、このブログにも書いたことがあります。
あのお店の会長の考えを聞くことが出来るのですから、家庭の食に向き合って仕事をしてきた私にとっては、大変貴重な時間になるだろうなと、期待するのが当然です。
仕事仲間二人と連れ立って行って参りました。


セミナーは、まさに期待通り、大納得でした。
福島会長は、実にたんたんと、肩ひじ張ることなく、自分達が行ってきたこと、行っていることを、余すところなくお話しされていました。
常日頃から、食のマーケティングは工業製品のマーケティングとは本質的に異なるものだと考え、主張している私ですが、それを実際に行っている福島会長ですから、話す口調は静かですが、話の中身は知的でパワーが溢れるものでした。
生産者と向き合う姿勢、顧客と向き合う姿勢、その真剣さには打たれるものがあります。


今までに何度も書いていますが、私達の身体は、生まれてから今日まで、どの様な食生活を送ってきたかで決まってしまいます。これからも、どの様な食生活を送るかで、これからの身体のあり様が決まって行きます。
これはごく当たり前のことですが、多くの方が気づいていないようです。
その一方で、日本中で多くの人が、「安全な食品」を供給して欲しいという声を挙げています。
その声に応えようと、一生懸命に、「安全な食料の生産」に取り組んでいる生産者がいます。
そんな今、輸入農産物など、安価な食料の問題も、いろいろと騒がれています。
TPPのことを心配している方も沢山います。
今後の家庭の食卓は大丈夫なのだろうか、と心配している方も沢山いらっしゃいます。


大事な基本なのでまた書きますが、「食」は、人間にとっては「生命の源」です。
しかも、例えば農業生産物は、大地、太陽、水という自然の力が無くては作れません。
つまり、「私たちが口にする食材は自然の恵み」です。
ここからが大切なのですが、「国産の安全な食料」が、常に安定して供給されるためには、実は生産者の力だけ、生産者の努力だけでは無理なのです。
この国では、人の命の源である食料まで、食料以外の「商品」と同じように論じられていますが、これは根本的に間違っています。
食料は「人の命の源」、つまり工場で大量に、しかも均一に生産される工業製品とは、全く異なる「商品」なのです。



食料の生産者にも生活がありますから、生産した食料が売れなければ話になりません。
つまり、国産の安全な食料の安定供給を実現するためには、日本の消費者が、自分と家族の健康のためにも、そうした「国産の安全な食料」を買い支えることが必要なのです。


美味しくて、しかも安全で、人間の健康を支える「安全な食料供給」を、安定して続けるには、生産者が頑張るだけでは中途半端なのです。完成形ではないのです。
消費者が参加して、生産者と消費者が協力することで、始めてこの仕組みは完成されるのです。


日本のメディアは、何かと言うと、生産サイド、供給サイドだけで、問題を解決させようとしがちです。
解決できるかのような表現をすることが多いです。
しかし、人の命の源である「安全な食料の安定供給」は、生産者の努力だけでは実現できません。
その食料を購入し、家庭で、美味しくて健康な食事をする「消費者」が参加することで、始めてしっかりと実現できることなのです。


常日頃から、このことを話し続けている私ですが、実際にお店のお客様と共に「優れた食材」と向き合い、調理についても話し合いながら、全国から優れた食材を調達している福島さんの話には、最初から終わりまで、うなずきっぱなしでした。


福島さんは勿論ですが、このような意義深いセミナーにお誘い頂いた一般社団法人フードトラストプロジェクトにも、ただただ感謝であります。



一人一人が、自分には何が出来るかを考え、行動することで、家庭の食事を変えることが出来るんだよな。
そう考えながら帰途に就きました。


プロフィール

岡山晄生

Author:岡山晄生
--Okayama Akio----------
株式会社リバーライト代表
調理道具研究家・家庭料理アドバイザーとして講演・執筆活動なども行なっている。著書に『料理のきほん食の常識』(グラフ社)等


料理の基本/食の常識
アマゾンにて取扱い

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